岩崎 政利(いわさき まさとし)さん

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COREZO(コレゾ

「自然の中で選抜を繰り返し、その土地の風土にあった種を育て、命を繋ぐ、農家本来の姿を復活した種採農業家」賞

種の自然農園 岩崎農園 「在来種」種採栽培農家

岩崎 政利(いわさき まさとし)さん


長崎県雲仙市
種の自然農園 岩崎農園 



ジャンル
食づくり
「在来種」種採栽培農家


受賞者のご紹介

 岩崎 政利(いわさき まさとし)さんは、長崎県雲仙市で種の自然農園・岩崎農園を営み、50種以上の在来種を育てておられる、採種農家のパイオニアと呼ばれているようだ。かつては採種農家ばかりで、農家が当たり前にやっていたことを復活されたのに、パイオニアと呼ばれているところが、今の世の中を象徴している。

 旅する八百屋「warmerwarmer」 代表の高橋一也さんからそのお名前を伺い、葦農の武富勝彦さんからもお名前を伺ったことがある気がしたので、尋ねると、「今度、ウチに来られるよ。」と伺い、佐賀県江北町の「葦農」に向かった。

 その日は岩崎さんが代表を務める「スローフード長崎」のメンバーの皆さんと一緒に、武富さんのところへも古代米栽培の視察にマイクロバスで来られていたようだった。次の視察先まで移動する約15〜20分の間であったが、当方の車に乗って頂き、経緯をご説明したところ、後日、岩崎さんの農園に伺い、作業場でお話を伺うことになった。 

−− こんにちは、先日は有難うございました。本日も宜しくお願いします。

「こんにちは、畑はこちらの他、3カ所ほどあります。これは宮崎の椎葉とか、熊本で作られてきた『在来種』で、『五木の赤大根』です。農家として『F1種』を否定するかといえば、在来種も交雑の中で生きてきたわけで、自然の中で交雑したか、人為的に交配させたかの違いはあっても、どちらも交雑しているわけですし、F1種が開発されたおかげで、季節や旬に関係なく、画期的に幅広く作物を栽培できるようになって、農家は多大な恩恵を受けている部分もあります。だから、昔からあるF1種を否定することはできませんが、優勢不稔とか遺伝子組み換えの技術を使って品種改良されていくのは少し考えないといけないところもあると思います。」

 

 「F1種」、「在来種」の他、タネ・種については下記で詳しく記事にしているので、ご参照頂きたい。

 タネ・種子の話 「F1種」、「GM種」の隆盛と「固定種」、「在来種」、 種の多様性の消滅の危機

http://www.corezo.org/home/corezorecipient/2013/ntanenohanashi


−− 岩崎さんのご実家は農家ですか?

「そうです。私は農家の後継者で、最初は、化学農法やビニールハウスを使った最先端の近代農業を志していました。農協の生産組織を作って10年ほどやり、部会長なども務めるようになり、あるところまで到達したところで、急に身体の調子が悪くなって、それまで自分がやってきた農薬や化学肥料を積極的に使う農業に疑問を持つようになりました。」

−− 体調を崩されたのは農薬が原因だったのですか?

「かかりつけの医者では原因がわからず、国立病院、大学病院等、県内の大きな病院を転々としてもわからず、農薬が原因かとも疑ったのですが、結局、原因は特定されませんでした。2年ぐらい、寝たり起きたりの生活で、農業は全くできない状態で、仕方なく、読書をして過ごしていたら、日本の有機農業の生みの親である、一楽輝雄先生が翻訳された『有機農法』という本に出会い、農薬や化学肥料を使わずに農業をする世界があることを知りました。」

−− 農業をしておられる方が有機農とかをご存じなかったのですか?

「私が農業を始めた1970年代は、すでに近代農業で効率良く収量を増やせという時代で、水耕栽培とかが最先端の未来の農業だともてはやされていましたから、有機農法は、それらとは全く逆行するような農業でした。」 

「ここは、元々、雑木林だったのを父たちと開墾して畑にしていた時に、体調不良で倒れました。病気療養中は、好不調の波があり、体調が良い時には、ここの雑木林に来て、自然を感じていると、何か元気をもらえるような気がしました。雑木林では、農薬も化学肥料も水もやらないのに、植物は自ら種を落とし、他の生物と共生し、落ち葉が土を覆い、微生物が栄養分を生み出して自然に生きています。そんな雑木林の中の自然から学んで、自然との共生とか種の問題とかも考えるようになり、体調が回復してからは、自分の農法も見直して、農薬や化学肥料を止めると同時に、採種農業に取り組み始めました。」 

−− 岩崎さんが農業を始められた時にはもう採種はしておられなかったのですか?

「はい、地域の古来の在来種とかそういうものは全て失われていて、全部F1種でした。」

−− 今は在来種だけを作っておられるのですか? 

「いいえ、F1種も作っていますよ。在来種がない時、特に端境期の3〜5月にはF1種を作っています。その時期、この辺でできる在来種はありません。そういうこともあって、交配によるF1種が作られるようになったわけですし、年間、トータルすると、どうしてもF1種は否定することはできません。それに、在来種がどんどん失われている中、1年間、在来種だけを作って農業で生活するのは現実的には無理だと思います。」

−− 作っておられる在来種は何品種ぐらいありますか?

「きちんと数えたことはないですが、毎年、50品種以上は作っています。品種によっては、作る年と作らない年もあるので、トータルするとそれ以上の種は持っていると思います。」

−− 採種はどのようにされるのですか?

「基本的には自分の気に入った母本を選んでおいて、畑の隅とかに植え替えたりして、採っています。ここにある源助大根の種は、この品種の畑の隅に採種用の株を取っておくという方法で、もう10年以上採っていますが、これはすごく上手くいっていて、一つの種が同じ場所で代々暮らしていけるという仕組みができています。まだ10年ですから、さらに経過を見なければなりませんが、自分では理に適っていると感じています。」

−− 在来種を作ってみようという農家さんは増えているのですか?

「どうのようにして種を繋げたらいいのかなって考えて、昨年もウチで若い生産者を集めて勉強会を開いたりすると、結構、集まってくれました。まずは、地元の人たちを対象に年に3〜4回、そういう勉強会を開いて広げたいと思っています。若い人達の方が関心は高いようで、東京の高橋さんのような方が流通に取り組んでくれて、商売になるとわかれば、生産者もさらに増えると思います。」

−− 在来種の栽培に取り組み始められた時にご自宅には種はあったのですか?

「さつまいもとか、生姜とか、まくわうりとか、つくね芋とか、自家消費用に何品目かはあって、そういうものを大事にしながら作り始めました。私のつくる在来種が注目されるようになったのは、『雲仙こぶ高菜』からで、今から10数年前の話です。私は子供の頃から知っていたんですが、それが地域から消えて絶滅してしまっていたんですね。売れなかったからのかもしれませんが、父からは、こぶ高菜だけは作るなと言われていたぐらい、地域から見放されたような存在でした。」

「それを作るきっかけになったのが、10数年前、日本の珍しい在来種を集めて通販をしたいという、東京の流通会社の企画で、一番希少性が高いのは、『雲仙こぶ高菜』と云うことになり、それで、私も初めて気がついて、こぶ高菜の種が地域に残っていないか探しました。たまたま、戦後、中国から持ち込んで栽培、採種していた小さな種屋さんの亡くなったご主人の奥さんが、自家消費用に守っていたのを寄付して頂いて、それで復活できたんです。」

−− 在来種を農協は取り扱わないでしょ?出荷はどうされたのですか?

「こぶ高菜は高菜ですから、漬物等に加工します。それで、農協加工部の婦人部に話をつけて、こぶ高菜の加工を開発しました。それが、稀少で、地域活性化につながる食材だと評価されて、イタリアのスローフード協会が選ぶ、各国の食の世界遺産的な『アルカ=味の箱舟』に認定されました。そして、さらには、その中から世界的に特に貴重なものとして選ばれる、スローフード協会最高位の『プレシディオ』に日本で初めて認定されました。それからは、日本のマスコミとかいろんなところから注目されて、売れるようになったので、生産も加工場も拡大して、地域活性化のモデルにもなりました。」

※2014年10月17日現在、日本の味の箱舟(=アルカ)は32品目の内、「プレシディオ」に認定されているのは「雲仙こぶ高菜」だけのようだ。

−− スローフード長崎の代表をしておられるのですか?

「はい、一応・・・。実は、武富さんが日本人で初めてスローフード大賞を受賞されたのはご存知だと思いますが、その翌年に、私のところにもノミネートが来て、調査も入って、正式に申請も決まった時点で、イタリアの本部からスローフード大賞を廃止にするという連絡があり、私の受賞は幻に終わりました。人から食材に表彰の対象が変わったんですね。その代わりでもないとは思いますが、『雲仙こぶ高菜』が『プレシディオ』に認定されたのはそんな経緯があります。」

−− そうだったんですね。

「私は、日本の在来種全体に関心があったのですが、もっと地元の伝統野菜も大切にしようと反省しました。」

−− 生産者同士で種の交換とかはされるんですか?

「それはもうかれこれ20数年以上前からやっていまして、全国で種の交換会や交流会に行って、交換してきました。そうして、20年、30年と経ちましたが、今、在来種が注目されているので、そういう会を開くと、興味本位の人も含めて、人がたくさん集って来て、イベント的になってしまい、ちょっとまずいかなとも思っています。本来、種は大切に繋げなければいけないのに、一時のブームのように扱われているようで、そんなところでやる意味があるのかなって、今、少し迷っています。」

−− 個人的には、流通に乗って採算が合うまでは、農家の方が自家消費用に作られたらどうかと思いますが?

「農家は、畑の中で生産して、経済もそこで生みながら、種を守っていくのが本来の姿であり、基本だと思います。それがベースにあって初めて、全国の生産者が交流できるんです。種の交換が主ではなくて、種を守っていこうという気持ちを支え合う心の交流をしていかないと種を繋いでいけません。現状は、種の交換とかだけが一人歩きしている感があって、それをこれからどうしていくのか自分でも悩んでいます。」

−− バイオメジャーが種の特許も取得して、種を独占しようという動きがあるようですが? 

「種が世界的に支配されるというのは恐ろしいことです。本来、地域にある種を自分たち農家が大切に守っていくことが大事なのです。今のままでは、F1種や遺伝子組み換えばかりになって、種によって世界が支配される危険があります。世界の食糧事情を考えると、そういう世界も否定はできないけれど、種の多様性を守るためにも、それと同時に並行して、それぞれの地域に昔からある在来種を守っていくことが重要です。どちらかがどちらかを否定するのではなく、共存して、選択できるようにしておかないと恐ろしい世の中になると思います。」

−− でも、今は経済と効率が最優先される世の中ですよね? 

「そうです。その中では在来種は全く競争力がありません。今、伝統野菜とかがブームになっていますが、ブームって長く続かないですからね。ブームが去った時に、果たして、在来種が守られるかということです。」 

−− そこが難しいところですよね。「warmerwarmer」 の高橋さんのような独自のマーケットをつくれる流通の役割が鍵になってくるでしょうし、何よりも大切なことに気づいて、賢い消費者が増えることが一番だと思います。こんな賞を始めたのも、ホンモノがどんどん無くなっていることにふと気付いて、自分の子供に、ホンモノの選択肢を残すのは親の務めだと思ったからです。誰でも、自分の孫子のだけは、可愛いはずです。ならば、このままでええの?という問いかけぐらいにはなって欲しいと願っています。この賞が何かの足しになってもならなくても、やることには意義があると思っています。

「そうかもしれません。」

−− ところで、岩崎さんの野菜は、「warmerwarmer」さんの他には、どこで買えるのですか?

「ほとんど直売ですね、7〜8割は、宅配便等で消費者の皆さんに販売しています。残りが高橋さんたちのような業者さんとか、通販会社を通じて販売しています。」

−− 作った野菜は完売するのですか?

「それは難しいですね。通販の場合、セット販売なので、ある程度の種類を畑に残しておかないといけないので、最後には、どうしても残ってしまいます。それはもう宿命ですね。」

−− 直接販売してもらう場合の申し込み方法は?

「FAX等で申し込んでもらえば、月に1回のペースで、その時期に収穫できた野菜をセットにして発送します。」

−− その梱包、発送業務も岩崎さんがやられるんですか?

「そうです。自分ができないところは、高橋さんなんかがサポートしてくれるんで、助かっています。」

「ここにあるのが、私が採種した種ですね。これがかつお菜、これが赤紫大根、これが平家大根、・・・、毎年、その年育てた50品目ぐらいの種を採種しています。今では、毎年、地元や東京の学生が来て、手伝ってくれています。」

−− 種はどれぐらい保存が利くのですか?

「室内で常温なら、2〜3年でしょうか。きちんと乾燥して、低温で保存すると10年ぐらいまで寿命が延びます。ジーンバンクのようにマイナス数十度で保存すれば、数十年以上保つと云われています。」

−− ジーンバンクに保存していても、発芽率は年々低下してくると聞きましたが?

「それはそうでしょうね。発芽率が下がっても発芽さえすれば、命は繋げますが、保存はできても、いざ、取り出して、栽培しようとした時に、その種がその時の環境に対応できるかどうかです。環境は年々、変化します。種は毎年、栽培して採種を続けなければ、その環境の変化に対応できず、種を繋げなくなる可能性が高くなると思います。」 

−− 固定種、在来種を扱う種苗店で種の袋を見ると、ほとんどが外国産でした。 

「そうです。外国産に代わってきていますよね。日本国内では、採種農家は採算が合わないので、いずれは、生産農家が採種していかない限り、全部外国産になると思いますよ。一般家庭向けに小袋に小分けして売っている種苗店はともかく、我々、農家が買えるのは、最低でも1L単位なので、買っても使い切れないんですよ。それに外国産で、採種してから時間が経った種が多いです。種苗会社も売れる種には力を入れるけれど、売れないものには力を入れませんからね。」


−− スーパーで買ったF1種の野菜の種を次に蒔いても、出来損ないの野菜しかできないことを知っている消費者はいないですよね。

「F1種は世界中で誰が蒔いて育てても、同じ姿、同じ大きさ、同じ収量で収穫できるという大きな利点があります。でも、F1種しか栽培していない農家では、在来種の種を買ってきて栽培しても、すぐには生かしきれないと思います。ここにある在来種の種は、私が毎年、選抜を繰り返して、この土地の風土や気候に合わせて姿形を整えてきていますが、私しか生かしきれない種だというところにこの種の価値があります。まず、他の農家ではこの種を生かしきれません。それは、種を採ってはじめて、その作物と生産者である人との間に密接な関係が生まれるからです。そのことこそが素晴らしいことだと思いますし、それが農業を生業にする者の醍醐味だと私は思います。」

−− 種を採って育てるのは満足度が高いのに、そういう喜びを忘れている農業生産者も多いということですね?でも、規格の作物を作ったからといって、相場に左右されて、赤字になることもあるのでしょ?

「満足度は高いけど、経済的には無駄が多いから、やる人が少ないんですよ。種蒔き、収穫が終わった後に、植え直して、採種という、作業が増えるので、時間と労力、手間が倍かかります。おっしゃるように、F1種を作っても、規格品以外は出荷できませんし、価格は流通主導で厳しいですが、販路はできています。ところが、在来種は出荷できないから、自分で販路を開拓しなければなりません。結局、どっちを取るかですが、経済と効率を優先する人の方が圧倒的に多いということです。でも、今では、こういう野菜を食べて、美味しいと思った人や使いたいという食材に関心の高い料理人の人たちや増えてきていて、少しずつ変化しているのは感じています。」

−− それをブームに終わらせないためには? 

「在来種の栽培を始めた人が、次の世代の複数の人に引き継いでいけば残していけると思います。」

−− せっかく岩崎さんが育てて採種した種を分けても、F1種の隣でその種を栽培されて交雑してしまうという心配はありませんか?

「それはありますが、こういう野菜も純系になるほど弱くなっていくので、ある程度、交雑しないと、子孫を残していけません。交雑の相手がF1種であるのは問題ですが、ある程度、交雑する中から、いい株を選抜していけばいい子孫を残せます。」

−− アブラナ科の野菜が多いと思いますが、交雑の心配は?

「交雑しやすい種とし難い種があって、交雑しやすい種同士は、交雑しない場所に植えます。交雑し難い種同士でも交雑することがありますが、そういうのは遺伝的に弱いので自然に淘汰されます。」

−− その採種用の株の選抜にはかなりの目利きが必要では?

「長年やっているとそれが見えてくるんですよ。選抜を繰り返していると、一株、一株、違うので、この野菜はこの系統が美味しいとか、丈夫だとか、色がいいとかそういうのが全部見えてくるんですね。私が種採農家を始めてよかったなと思うのは、見えなかった世界が見えてきたことです。」

−− 料理家の皆さんが岩崎さんの野菜を使った料理で、これはおいしいと思われたのは?

「東京の中華料理店に私の野菜を使った料理を食べに行ったことがあるのですが、それは美味しかったですね。そこのシェフもウチの畑に来られたのですが、畑と生産者を見て、料理がひらめいたそうです。箱に入れて送られて来た在来種の野菜を見ただけでは、その野菜の背景まで見えませんから、料理人さんも生産現場を見るのはすごく大事だと思います。そこで初めて、料理する人と生産者と食材の関係が生まれるような気がします。生産者としても、自分が作った野菜が美味しく料理されて食べてもらえるのはすごく嬉しいことです。」

COREZO(コレゾ)財団・賞の趣旨をご説明して、受賞のお願いをしたところ、了承して下さった。

「ところで、この賞は、入会金とか、会費は必要なんですか?」

−− えーっと、COREZO(コレゾ)賞は、こちらが勝手に決めて、ご承諾いただいた受賞者の皆さんを表彰させて頂くだけです。いかがわしい会の勧誘ではありませんし、権威なし、名誉なし、おまけに賞金もない賞を受賞して頂いて、受賞者の皆さんから会費を集めるなんて、そこまで悪どいブラックなことは考えていません。 

「そうですか。以前、ある食の学校に内容が良かったので何も知らずに入ったら、後で高額な会費の請求が来たもんですから・・・。」

−− ただ、全てポケットマネーで運営しているので、お金の切れ目が縁の切れ目で、いつまで続けられるかはわかりません。賞金もなく、旅費も受賞者の自己負担ですし、今年は遠方なので、是非、お越しくださいとは、お願いできませんが、よろしければご出席下さい。

「わかりました。」

 忙しいので、10分か20分なら、ということだったが、1時間以上、貴重なお話の数々を伺うことができた。去年、種のことを調べ始め、チンプンカンプンで、ややこしい世界だなと思っていたが、わずか1年で、岩崎さんにまで辿り着けるとは思ってもみなかった。種の話に関しては、ワタクシも含めて、一般の人にとっては、岩崎さんの話から入った方が解りやすいかもしれない。

 今の世の中、農業の生産、流通、消費のシステムには決して乗らない在来種の種を農業生産者が繋いでいくのは大変なことである。料理人が他店との差別を図るために、生産者を訪れ、在来種を使うようになっているというのは、理由はどうあれ、喜ばしい傾向ではあるが、一時のブームで終わらせないためにも、そういう料理を食べた人が、それをきっかけに、消費者も生産現場に足を運び、一人でも多くの人に事の重大性を認識して頂きたい。

 安心、安全な食を手にいれる第一は自分で作ること。次が、信頼できる人に作ってもらうことである。

 

COREZO(コレゾ) 「自然の中で選抜を繰り返し、その土地の風土にあった種を育て、命を繋ぐ、農家本来の姿を復活した種採農業家」である。


COREZO(コレゾ)賞 事務局 (2014.10.最終取材、2014.10.23.編集更新 文責 平野 龍平)

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