井藤 優希(いとう ゆき)さん

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COREZO(コレゾ)

「心がほっとあたたかく、身体がふわっと喜ぶことをして、ほんわかと、ゆるーくつながる輪を拡げる空間づくり」賞

奥加河荘(おくかごそう) アロマ・エッセンシャルオイル施術師 菜食ごはん料理家

井藤 優希(いとう ゆき)さん

輪のわ空間 ほん和かごはん

奥加河荘(おくかごそう)

http://ameblo.jp/okukagosou/

https://www.facebook.com/okukagosou

ジャンル

菜食ごはん

ヒーリング

アロマ・エッセンシャルオイル

シンギング・リン

受賞者のご紹介

 吉井 夏子(よしい なつこ)さんと井藤 優希(いとう ゆき)さんは滋賀県大津市の山里にある古民家「奥加河荘(おくかごそう)」で、シンギング・リン(後述)とアロマエッセンシャルオイルによるヒーリングスペース&菜食ごはんのお食事処を営んでおられる。

 2013年6月、日東醸造の蜷川洋一社長が主催する足助仕込蔵収穫祭に来ておられたお二人と初めてお会いした。山岡康人さんが経営するヘルスステーションけんこう舎のお客様らしく、吉井さんのお母さまが馬好きで、飼っておられるという話で盛り上がり、機会があれば、見に行きたいということでその時は別れた。 

 2014年4月、大津のヘルスステーションけんこう舎で開催された「筍を愛でる会」に参加した翌日、「僕も行くのは初めてやねん。」とおっしゃる山岡さんにお連れ頂いた。 

 「この道、覚えてるやろ?朝宮の片木さんとこへ行く道やで。この辺やと思うわ。」と、大石バイパスから外れ、川沿いの道を入っていくと、柵で囲まれた乗馬できるような広いスペースと馬小屋が見えたので、「ここですか?」と尋ねると、「いや、もうちょっと先。」と山岡さん。山里の集落で小さな看板を見つけ、せまい道を下ると、川から少し上がったところにある古民家が「奥加河荘」だった。

 「こんにちは。」と、吉井さんと井藤さんが出迎えて下さった。母屋の向いに離れがあり、離れは、シンギング・リンとアロマエッセンシャルオイルによるヒーリングスペースとして使っているそうだ。確かにそれっぽい施術用のベッド(やったことないのでよくわかりませーん)がでーん、と置かれていた。

 母屋の座敷でお茶を頂きながら、お話を伺った。お二人とも、ゆるーく、ほんわかした雰囲気で、まるで俗世間とは別の空気と時間が流れているようで、単位時間当たりの言葉数が少なく、ゆーっくりとしていて、通常だったらイラっとするところなのに、せんところが、ゆるゆるほんわか効果なのだろうか? 

−− こちらを始められたきっかけは? 

吉井さん「滋賀で生まれて、両親が家を建てた奈良に引っ越して、途中、父の転勤で草津に住んだ時期もありました。自給自足的な生活がしたくて、学校を出て、農家や農家民宿でwwoofやアルバイトで働いていました。今しているような暮らしをしたい、と私の夢を母に話したら、馬と共に暮らしたいというのが、母の夢でした。馬といえば、競争馬とか、乗馬しか思い浮かばなかったので、自分の夢とは一致しないと思っていました。」 

「でも、その後、沖縄の宮古島の農家民宿で働いていた時に、近所に宮古馬という在来種の馬を飼っている牧場があって、そこのオジサンと仲良くなり、休みの度に、馬と触れ合わせてもらっている内に、日本に元々いる在来種の馬は農耕馬として人とともに生きてきた動物であると教えてもらったんです。馬ってそうやったんや、母の夢と一緒にできるやん、ってなって、家族で一緒に土地を探し始めて、ここに来る途中でご覧になった土地を見つけて、牧場にしました。」 

−− お父様も賛成だったのですか?

吉井さん「はい、父の協力があって実現したんです。父はここまで馬に乗ってお散歩に来ることもありますよ。」 

−− 馬が車道を走ってもいいのですか? 

吉井さん「馬は軽車両扱いなので、全然、大丈夫ですよ。」

−− 井藤さんとのご縁は? 

吉井さん「夢が叶い、家族にも周りの人にも応援してもらって幸せいっぱい楽しいはずが、何故か、それよりも、『自給自足的生活を目指すなら、○○しなきゃ』、『今は両親と一緒にいるからこの暮らしができてるけど、もっと自立しなきゃ』と、『○○しなきゃ』の思いが強くなっていきました。『なんかおかしい・・・』と感じ、滋賀を離れ、岐阜の古民家宿へ自分の思いを見つめ直すと共に、修行も兼ねて行くことにしました。」 

「そこで彼女(井藤さん)と出会い、やりたい暮らし、したいことを語り合っている内に、本当に向いている方向が同じだと感じました。彼女はアロマと出会って、香りを使ったトリートメントを通して、人に伝えたいことがあり、私は、岐阜でお客様が持って来られたシンギング・リンというヒーリング楽器に出会い、その音色で自分自身が整っていくのがわかりました。そこでシンギング・リンを学び、シンギング・リンを通して自分の体験から感じたこと、大切にしたいことを伝えていきたいと思いました。」 

−− 井藤さんはどちらのご出身ですか? 

井藤さん「岐阜です。」 

−− ところで、シンギング・リンって何ですか? 

吉井さん「お経を唱えるときに使うおリンとチベット密教の法具として使うチベタンボウルを融合させたもので、銅に金や銀、鉛等の金属を特殊配合して、シンギング・リンの神秘的な音色が生み出されています。最後に、天然漆の金属焼き付けで塗装しているのでこんな黒色をしています。」 

YouTube 動画


−− その音色を聞かせてもらえますか?
 

吉井さん「このようにバチでフチをそっと叩いたり、フチをゆっくり擦ったりして音を出します。叩くと大きなおリンというか梵鐘のような音がするでしょ?それにすごい振動でしょ?シンギング・リンの中に水を入れると、振動を目で見ることができるんですよ。このように強く叩くと、十字のライン(十字架)が波紋と一緒に現れ、 縁をこすると、正六角形(六芒星)が現われ、クルクルと回転します。」

−− 確かに模様が現れますね 

吉井さん「施術をすると、このようにリンの振動で水が踊るように、体内の水分も振動して活性化するので、新陳代謝がよくなるといわれています。さらに、リンの音を聴くだけで、脳波の不安とかイライラした時に出るβ波が抑えられて、安心してリラックスしている時に出るα波が優位になるという測定データもあります。また、水をペットボトルやコップに入れ、シンギング・リンの中に置き、演奏して振動を加えると、 水のクラスター(塊、房、集団)が細かくなって、まろやかでおいしい水になり、安いワインなども同じようにすると、高級なワインのような芳醇な味と香りに変わると言われています。私はアルコールの臭いがダメなので、ワインも飲めないのですが、実際に音を聞かせたワインは飲めました。」

−− それは、飲ませてもらっていないので何とも言えませんね


吉井さん「ハハハハ、それもそうですね。今度、是非、ご持参下さい。それで、そろそろ、岐阜を離れようとしていた頃、同じタイミングで、彼女は、アロマの学校で、アロマに音を合わせると相乗効果があると聞き、私は、シンギング・リンを直接身体に当てて、施術する方法を勉強している時に、シンギング・リンと香りを合わせるとすごくいい、と聞いたので、時々、コラボできればいいね、って話し合っていました。そんな時、共通の友だちが3ヶ月ぐらい何も食べられなくて、精神的にもちょっとまいっているらしいというのを聞いて、優希ちゃんと一緒に見舞いに行ったのですが、痩せて人相も変わっていてビックリしました。」
 

吉井さん「それで、シンギング・リンを身体のいろいろな場所に当てて鳴らしていったのですが、ある部分で全く鳴らへんのです。以前、ギックリ腰の方を施術した時には、滞っている場所では、振動しなくても、ボンという音はしたのですが、全く、鳴らへんので、わぁ、どーしょー、と思ってたら、優希ちゃんがその子をアロマの香りで包むと、突然、鳴り出したんです。それで、施術が終わって、顔を上げた友人の目の輝きが違ったように見えて、発したひと言が、『何か食べたいな』って・・・。」 


−− ウソでしょ?二人してグルでダマしてる?

吉井さん「ハハハハ、それには、私たちもすっごいビックリしました。それで、『これはすごい!一緒にしたいね。』ということになって、やりたいイベントもあったので、1ヶ月間、岐阜に住んでいる優希ちゃんにここへ来てもらったんです。友人たちにリンとアロマのコラボの施術を受けてみーひん?と声を掛けたら、たくさん来てくれはって、この自然の中で、小川のせせらぎや小鳥の声、森林を抜ける風の音を聞きながら施術していると、私たちもめちゃ心地よくて、お客様にも大好評だったんです。ならば、この先も一緒にやろうよ、みたいなことになって、優希ちゃんは、岐阜では料理係をしていたぐらい野菜料理がスゴく上手で、直接的なおいしさだけではなくて、噛みしめて味わうと、あー、おいしーなー、ってホッと肩の力が抜けるような料理なので、この環境で食べられたらもっとステキだろうと思い、二人の施術ができて、食事ができて、来てもらった皆んながつながれるゆるゆるの集いの場所にしようと、去年(2013年)の9月にオープンしました。」

−− ヘぇー、まだ1年経っていないのですね。ご商売としては如何ですか?

吉井さん「だんだんとお客様も増えてきてくださっていますが、商売としてはまだまだなのでこれからの課題です。」「 

−− 農作物も作っておられるのですか? 

吉井さん「ほんまにちょっとだけですけど、この家の前の畑で作っています。以前、田んぼを借りてお米も作っていたのですが、規模が大きすぎて、それにかかりっきりになってしまうので、今はやめています。今年から、木津自然農というところで、共同で田んぼと畑を借りて、お米と野菜を作り始めています。店で使う醤油、塩、油等と、野菜は足らない分だけ買っていますが、味噌や漬け物は自分たちで作っています。」 

井藤さん「食事も予約制で、1日1組しか取らないので、誰の目も気にせず、自分たちだけの空間を楽しんで、ゆっくり、ゆったりと過ごしてもらうことが出来ます。」 

−− それでやっていけるんですか? 

吉井さん「私たち、ここで暮らしている分には、お金の掛からない生活なので、なんとかやっていけるんですけど、都会では無理ですね。ホントにビックリしますよ、これで生きていけるんやって。今は仕事を優先して暮らしている人が多いけど、私たちはやりたい暮らしの中で仕事をしているって感じでしょうか。」

−− お二人は独身ですか? 

吉井さん「どっちもにいいパートナーができて、もっと輪が広がって、ここがさらに人が集う場所になるイメージをしているんですが、イメージだけで、今は、二人ともそんな相手はいないんです。ハハハハ。」 


−− ここは借りておられるのですか? 

吉井さん「いいえ、購入しました。両親が資金を提供してくれました。驚くような価格で手に入れることができたのですが、床が抜けていたり、ボロボロだったので修復が大変でした。茅葺きでトタンを巻いてある母屋の方の屋根は、大工さんに頼んで、後は、自分たちで土間を打ち直したり、壁を塗り直したりしました。これがビフォー、アフターの写真集です。土間に埋め込んだ陶器片は信楽で捨てられているのをもらってきました。煉瓦造りの薪ストーブは作ってもらいました。家具調度も込みで譲ってもらったので、そこにある水屋も付いていました。その上、祖母が住んでいた家を手放した時期が重なり、祖母の食器や家具も使わせてもらってます。」

 台所を見せて頂くと、果物が入った広口ビンがたくさん並んでいた。 

−− これは何ですか? 

吉井さん「果物の酵素シロップです。これはハッサク、これがキウイとレモン、これがイチゴ、これがカキとユズ、果物と砂糖だけで、果物自身が持っている酵素とつくる人の手とかに付いている菌で発酵して酵素シロップができます。水とか炭酸水で割るんですが、飲んでみて下さい。」 

−− おいしいですね。ヘタなジュースなんかより、ずっとウマいですよ。

吉井さん「でしょう?酸っぱい果物の方が出来上がりはおいしいですね。ただ、糖分が入っているので、カロリーには気をつけて下さい。発酵食って、同じ場所で同じ材料で同じように作っても作る人によって味が違うんです。作る人が持っている菌が違うからみたいですが、不思議でしょ?」 

−− 料理はどこかで習われたのですか? 

井藤さん「はい。もともと野菜が大好きで野菜ソムリエの資格を取りました。体調不良になった時にマクロビオティックに出会い、料理などを学んで実践したら体調も良くなりました。それから野菜の魅力にハマっています。料理する時、野菜の色や香りなどが変化するのを見ているのがとても幸せです。野菜が一番美味しくなる時を待つと本当にいい味を出してくれるんです。だから土鍋を使うことが多いです。この土鍋、スゴくお気に入りです。ご飯を炊くのも土鍋が断然おいしいです。」 

 「川に行ってみませんか?」と誘われて、縁側から見える加河道場というお堂を通り過ぎ、坂を下るときれいな小川が流れている。徒歩2〜3分である。どこからどう見てものどかな風景だ。こういうところで暮らしていると、お二人でなくともゆるーく、ほんわかとしてくるだろう。

−− これからここをどのようにして行きたいですか? 

吉井さん「こんな感じで、ゆるーくやっていきたいですね。緩むっていうことはスゴイことだなって思うんですね。やっぱり、人って、いつもどこかに力を入れていますよね?内からの思いであったり、外からの影響であったり、きっとどこかがこっているんですね。それを意識できて、如何に緩ませることができるかで、私たち自身もスゴく変わってきたと思います。携帯もドコモやソフトバンクの電波は入らず、auも探さないと入らないので、電磁波に過敏な人はここにいるだけで緩むと言わはりますよ。」

吉井さん「でも、緩むってことをわかってない人が多いから、ここのこの環境で、川の流れを眺めたり、自然の音を聴いたりして、緩む時間、空間を味わって欲しいし、優希ちゃんの料理や私たちのリンとアロマで緩む感覚を味わって欲しいです。緩んだら、それだけ心にも余裕が生まれて、他人に優しくできたりとか、自分の内面にも目を向けられるようになると思います。私は、今、こういう暮らしができているのも、家族であったり、優希ちゃんであったり、ここに来て下さる皆さんのおかげだと心から感謝していますし、これからも、自分たちが心地いい暮らし、心地いい仕事を大切にしたいなと思っています。」 

−− 日本中、お二人のようなゆるーい気持ちの人ばかりになったら、ここに来る人はおらんようになるのでは? 

お二人「ハハハハ、そうなるまで、ゆるーく、がんばります。」

−− ここに来るのは都会でギスギスした生活をしている人が多いのでは?田舎の人がわざわざここには来んでしょ?

井藤さん「それがそうでもないですよ。私たちもここで暮らしているけれど、他のステキなところがあれば、行きたいなと思います。自然も全く同じところはないですし、同じような動きをしていても全く同じということはありません。他のステキなところに行くと刺激を受けて、さらにゆるーくなれたりするので、もっともっと色んなところに行きたいですし、色んな人に会いたいです。」

吉井さん「少し前までは、人に尽くすことがいいことだと思っていたんですが、でも、そうしていると、自分がどんどん辛くなって行くんですね。当初、どうすれば来てもらった人に喜んでもらえるのかって、話し合ってこの店をやっていたのですが、楽しかったと言われてもホントに楽しんでくれはったのやろかとか、お客さんの目や気持ちばかりが気になって、全然、自分たちは楽しめてなくて、やり終わった後にどっと疲れていたんですね。」

吉井さん「それで、何これ?って思いだして、料理の出し方も優希ちゃんが料理していて幸せだと感じてくれるように工夫したり、イベントもこちらが楽しませようともてなすのではなくて、集まった皆んなで楽しい時間を共有するにはどうすればいいかと考え始めると、こちらも楽しくて、いくらやっても疲れないし、お客さんも心から喜んでくれはることに気付きました。実際、そうするようになってからお客様も増えています。」

吉井さん「さっきお話しした集いの中に、ここに居合わせた人たちが語り合い、何かをして、ゆるーくつながれるようにしようという『居合わせの会』というのがあります。舞を踊ったり、地球暦を学んだり、お茶づくり体験や種まき等もやりましたね。ここに集まって、したいことをして、ご飯を食べて、おしゃべりして・・・、そんな、ゆるゆるいい感じの会をやっています。」

 お二人はのんびりした山里の自然の中で、自分たちがしたい暮らしをしながら、心身ともにゆるーく解放する術を自然に身に付け、お料理やシンギング・リンとアロマによるヒーリングはもちろんのこと、何とも言えんゆっくりとした語り口、ほんわかとしたゆるーい人柄が魅力となって、ほんわかしたい人々とゆるーく何となくつながっているのだろう。

COREZO(コレゾ)財団・賞の趣旨をご説明して、受賞のお願いをしたところ、お二人とも二つ返事でご承諾して下さった。


COREZO(コレゾ) 「心がほっとあたたかく、身体がふわっと喜ぶことをし、ほんわかと、ゆるーくつながる輪を拡げる空間づくり」である

 

追記、2014年8月、山と川に囲まれた奥加河荘で、すーっと通る山の風、川のせせらぎの音、虫や鳥の鳴き声の中、木削り師、滝井ヨウさんの木削り教室が開かれた。自然を意識しながら、ただ無心に木を削って本当の自分を見つける、ヨウさんの木削り教室にピッタリの環境で、ほんわかとゆーっくり時が流れ、参加した子供たちとお母さん方は無心に木を削っていた。


 吉井夏子(よしい なつこ)さんと井藤優希(いとう ゆき)さんに関するお問い合わせは

メールで、info@corezo.org まで

※本サイトに掲載している以外の受賞者の連絡先、住所他、個人情報や個人的なお問い合わせには、一切、返答致しません。

COREZO(コレゾ)賞 事務局 (2014.08.最終取材、2014.09.12.編集更新 文責 平野 龍平)

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