茨木國夫さん

COREZO「日本伝統のきもの文化を守り、『和』の暮らしと心を世界に伝える、生涯を着物生活で通す男道」賞

茨木 國夫(いばらき くにお)さん

熊本県菊池市出身、熊本市在住

染織工芸サロン和の國 代表

 http://wanokuni.com/   

   http://blog.wanokuni.com/

NPO法人きもの普及協会 代表理事

https://sites.google.com/a/kimonofukyu.com/testsite/home


ジャンル

伝統文化/教養

日本文化/きもの文化


経歴・実績

平成05623日  ヨーロッパにてきもの宣言(31歳)

平成08220日  熊日朝刊「全国のひな人形」初掲載

平成08226日  RKKラジオ「ミミー号」初出演

平成08316日  RKKラジオ「日替わり弁当」出演

平成09807日  KKT「テレビタ探検隊」出演

平成091025日  熊日朝刊「肥後六花染」掲載

平成103月    NHK「火の国ワイド」中継(ひな人形コレクション)

平成126月号   くまもと経済「2WAY」表紙掲載

平成12610日  RKK「悪役は口に苦し」出演他

平成1211月号   ルークラブ「きものな日常」取材

平成14618日  熊日朝刊「日本の絣ロード」掲載

平成14923日  RKK「街角ゲッチュー」出演

平成15327日  日本繊研新聞「一生和服で・・・」掲載

平成15331日  熊日朝刊「着物姿で熊本城散策」掲載

平成15年      RKK「週刊山崎くん」取材

平成165月号   ルークラブ「端正な生き方」取材

平成169月7日  TBS系「よしもとグランプリ」出演

平成172月2日  TKU「ぴゅあぴゅあ」太田さん取材

平成17310日  熊日夕刊「ワタシテキ・情報」掲載

平成174月    RKK「街角ゲッチュー」出演

平成17年9月号   kyusyu eyes(九州アイズ)掲載)

平成1711月   NHK熊本「人間国宝染織展」テレビ取材

平成18年3月    79.1シティFM出演

平成19年4月    NHK熊本「染織工芸作家展」テレビ取材

平成19623日号 リビング熊本「きもの屋探訪」掲載

平成2177日   「きもの宣言」(茨木國夫著・和の國出版)¥1.050-

平成2111月    BS1経済最前線「ドバイビジネス」放映

平成2111月    NHKおはようニッポン「ドバイビジネス」放映

平成224月     KKRホテル熊本 セミナー講師  

平成228月     NPO法人きもの普及協会 代表理事

受賞者のご紹介

平成5年の夏に、着物屋をしているのに、洋服で着物を販売しているのはおかしいと、一念発起し、一生、和服で通そうと心に誓い、全ての洋服を処分して、「きもの宣言」(下着もトラッド)をされた。以来、19年間、四季を通して、「きもの生活」をしておられる。

 その「きもの生活」を始められて、11年目ぐらいに、年がら年中きもので通しているおもろい人がいるという噂を聞きつけ、熊本県菊池市の「きもの屋いばらき」に伺い、初めてお目に掛かった。いつも「一所懸命」、「笑顔で、楽しく、美しく!!」過ごされている。折にふれ、お会いし、いつも元気を分けて頂いている。

 もちろん、仕事もプライベートも、全てもきもので通しておられる。始めて、困られたことは、お子さんがまだ小さい頃の運動会の時ぐらいで、冬場は慣れるまで、足袋の2枚重ねやカイロを貼ったり、今でも工夫をしておられるとのこと。ジャッケットと襟付きの服を着用しないとクラブハウスに入れないゴルフはスッパリとやめ、茶道や能楽を始め、お稽古を重ねつつ、洋の東西を問わず美術・芸術鑑賞などが趣味となったそうだ。

 おかげで、「きもの」が、そして「日本」がもっと大好きになり、さらに道を究めて、唯一無二の世界を構築したいと、日々、精進されている。

― 他に着物を着始めて気付かれたことは?

 「着物を着ない人に着物の目利きはできません。どうしたら売れるかばかり考えて、着物を着なくなって、呉服屋の9割方は、問屋に言われるがまま、何もわからずに売っています。」

― タレントを呼んでお見立て会のようなのがありましたね?着物ってピンキリでは? 

 「そうです。一時期、呉服や宝石の訪問販売が悪徳商法の代名詞のようになっていましたが、ネットの普及で消費者の皆さんが賢くなって、騙されなくなり、どんどん淘汰されました。実は、有名デパートの呉服売り場の店員さんたちが当店の顧客ですし、他のお店の

店員さんたちも当店の商品を見せて欲しいと来店されます。」


― そういったお店では和の國のような商品は仕入れることはできないのですか?

  「その店のトップの美意識が重要で、その上で、作家の先生との人脈がないと難しいです。私どもが扱う商品は全て1点もので、扱いたいお店同士の取り合いになるぐらい貴重なものです。目利きができて、如何にいい商品を仕入れることができるか、また、その商品の価値をわかって下さる、いいお客様に如何に出会えるかです。」

― でも、お正月や成人式以外は、着物姿を見なくなりましたね?

 「そうですね。特に男性が着物を着る機会が少なくなりました。関取の皆さんが親方になられたら、誰が見ても苦しそうなネクタイをしてスーツを着ているのは甚だ疑問です。国際空港の受付や外国人観光客の窓口の方が着物を着たらイメージアップすると思います。これも着物を着始めてわかったことですが、海外で着物を着ていると待遇が全く違うのを何度となく経験しています。一目置いていただけるのですね。」

「平成16年に本当の着物の価値、文化を理解して下さるお客様に的を絞り、熊本市内にお店を出して、そこそこ順調だったのですが、例のリーマンショックの後は大変でした。それで、『きもの宣言』という本を出したり、代表理事になって、NPO法人『きもの普及協会』を設立し、熊本を「きものの似合う文化の街」にして、熊本から日本を元気にしたいと、『月に1度きものを着ましょう。』という活動をしています。」

― 具体的にはどんな活動をしておられるのですか?

  「きものを着て参加して頂く、イベント、講演会、コンサート、セミナー等を随時、企画・運営しています。過去には、『お着物に似合うメーク講座』、『きものdeお茶会』、『浴衣deコンサート』等を実施しました。」



― 海外展開にも目を向けていらっしゃいますよね?

 「ええ、『日本のきものを世界へ』という思いがあります。きものはまさに生きた『ジャパンブランド』だと思っています。ドバイに興味を持ったのは右脳、直感でした。何度か市場調査するうちに、JETROにご協力頂いたり、NHKの経済最前線という番組に出演させて頂いて、それがドバイでも放映され、出店しないかというオファーが来ました。出店となるとリスクが高いのでドバイの件は一時、見合わせていますが、中国にも、日中協会のご縁で、着物の市場調査に行きました。いつか、チャンスを見定めて、トライしたいと思っています。」
― 中国に着物のニーズがあるのですか?

 「日本に憧れを持っておられる方、日本贔屓の方も沢山いらっしゃるし、一人っ子政策でお子さんのニーズがあるのではと期待しています。浴衣などは中国で生産して日本に持ってきて、また中国に輸出するという可能性もあります。着物も、韓国、中国と来て、今はベトナムで盛んに仕立てが行われています。流れ作業の大量生産で工賃は日本の1/10です。」

ー 安くなるのは良いことですが、日本の職人さんの技術が滅びてしまいませんか?

「日本独自の文化が失われてしまう危機的状況です。そうならないよう、先程お話ししたNPOを設立して、この身を捧げる覚悟で、普及活動をしています。福祉の前に文化に力を入れれば、産業も振興して、福祉にもお金が廻るようになると思います。自分が着物を着るようになって、わからなかったことがわかるようになったことが沢山あります。」

 ― これからの夢は?
 「銀座に出店したいと意気込んでいた時期もありましたが、何度か展示販売会をしてみて、逆に、銀座にお店を持たなくても、東京のお客様と商売ができるという手応えを感じました。今は、店舗ではなく、自然に恵まれた風光明媚な場所に、日本の伝統的な家屋を手に入れて、お客様に遊びにいらして頂くような感覚でお越し頂いて、1日ゆっくりとお過ごし頂いて、お茶を召し上がって頂いたり、地元の食材でお料理をお出ししたり、一緒にお酒を頂いたり、おもてなしをして、何なら泊まって頂いて・・・と、きものを販売するだけでなく、そういう文化というか、過ごし方、暮らし方、生き方というか、価値観のようなものまで、共有できたらいいなと思っています。その方が、私自身も楽しいですし、お客様にも、もっと喜んで頂けるのではないかと思っています。」

― あれっ?どこかで聞いたことのあるような・・・ 

 「そうなんですよ。コレゾ賞のお話を頂いた時に、私が考えていたことと同じような方向性で嬉しく思いました。これからはそういう時代になって行くのだろうな、また、そうならないといけないと思います。私は学生時代、週末は車での暴走とナンパに明け暮れてまして、父親とも大喧嘩をしましたが、年中、四六時中、着物を着るようになって、まともな生き方ができるようになり、最近では道徳心のようなものが自分の中から湧き出るようになってきました。着物を着ることで、日本の良さがわかり、日本が良くなると、自分の口で言えるようになってきました。20年近く、人体実験をしてきた結果です。大陸文化が九州から日本に入ってきたように、着物の文化も熊本から日本全国に広げて行きたいです。世界中の方々にも着物を通じて、日本文化の素晴らしさを知って頂きたいです。いつも夢はでっかく・・・ですね。」と、茨木さん。

COREZO(コレゾ)「日本伝統のきもの文化を守り、『和』の暮らしと心を世界に伝える、生涯を着物生活で通す男道」である。



茨木 國夫(いばらき くにお)さん関するお問い合わせは

メールで、info@corezo.org まで

※本サイトに掲載している以外の受賞者の連絡先、住所他、個人情報や個人的なお問い合わせには、返答致しません。


COREZO(コレゾ)賞 事務局 (最終取材2012.05.編集更新2012.11.02.文責 平野龍平)
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